知っておきたいこと 超省エネ住宅

私達が超省エネ住宅を建てた理由。

投稿日:2017年7月9日 更新日:

梅雨明け間近??
今日も蒸し暑い一日になりました。
特に夜の湿度が高く感じます。

現在リビングダイニングは室温25度、湿度56%。
快適です。

外気温(通気層)の
温度と湿度を見てみると
気温27度〜27.5度。湿度は65〜72%。

あれ、そんなに高くないですね。

不快指数は、
直前にいた環境からの差で
感じ方が変わる面もありそうです。

■私達夫婦の目的は。。。

さて、友人であるドイツ人の研究者から
「ところで家を建てる目的は何かな?」

と質問されて、返す言葉がなかった私たち。

なぜ家を建てるのか、
それも超省エネ住宅でなければ
ならないか、夫婦で話し合いました。

結論から言うと、

「妻の冷え性が治るような家を建てる。」

それが私達夫婦の目的になりました。

もちろん、
プラスエネルギーハウスにする、とか。
カーボンニュートラルを達成する、とか、
「目標」は他にもいろいろあります。

でも、「目的」は
冷え性が治るような家にして
より健康的なライフスタイルを実現したい
ということにたどり着きました。

超省エネ住宅であれば
より理想的な環境を
実現できると考えたからです。

■本来の順番になった

私たち夫婦にとって
自分たちが建てたい家の核が
明らかになりました。

あとは、それをどう実現すれば
良いかに集中するだけです。

実は、これと似たような
経過をたどったのが

日本の省エネ住宅の
政策です。

「民生家庭部門の省エネを達成するには
住宅の省エネ化を推進する必要がある。」

「『次世代省エネ基準』の達成を推進。」

「達成する住宅が増えてきたが、
全館空調すると、
部屋ごとに空調していた頃より、
消費エネルギー量が増え、
不経済になってしまうことが判明。」

「更に高い省エネ基準を設定して、
低い省エネ性能の家で部屋ごとに空調
と同じ消費エネルギー量、
またランニングコストで

全館空調でもっと快適で暮らせる
そういう住まいを推進しよう。」

「でも、それって贅沢なことなんじゃ、、、
結局イニシャルコストがあがり。
増額分を回収することは難しい。。」

「全館空調のメリットとして

 ・温度のバリアフリー化による
  ヒートショックの抑制

 ・免疫力が高まる室内環境を
  維持しやすいので
  病気にかかりにくく
  医療費がういてくる。

 という説明を科学的に
 していったらどうか。」

「スマートウェルネスハウスの推進!」

のような流れです。

おかしいですよね、
順番が逆なんです。

省エネを正当化するために
健康を持ちだしている。

本来は逆です。

健康的な暮らしのために
断熱性能を高める、
でなければなりません。

どうしても後付感が
出てしまうのは、何故か。

それは、日本人は冷暖房を
ある程度我慢して暮らすのが
当然だと思っているからです。

冷暖房の節電や
冷暖房費の節約に
あまり抵抗がないんですよね。

それに、
超省エネ住宅を建てても、
子どもたちは風邪を引いたり
感染症にかかったりすることは
普通にあります。

保育園や幼稚園、小学校など
外でもらってくるので
仕方ありません。

だから、
私個人としては
医療費が節約できる
というようなことを
資金計画や返済計画に
織り込むのことはオススメしません。

超省エネ住宅であれば
室内環境が比較的安定しており
免疫力が高まったり、
症状が悪化しにくかったり
ということはあると思います。

でも、風邪をひかないわけでは
ありません。

回数は減るかもしれない、
回復が早いかもしれない、
というところでしょうか。

もっと言うと、
日本人はもともと
空調の消費エネルギー量が
あまり多くありません。

給湯に使うエネルギーが
大きいので

省エネを推進するなら
空調だけでなく
給湯など他の負荷の削減にも
フォーカスすべきでしょう。

でも、給湯を太陽熱に変えても
健康になる、という説明は難しいでしょう。

何より
ドイツのパッシブハウスなどは
太陽の光や熱をバランスよく住宅に
取り入れることで
その真価が発揮されます。

日本のように住宅が密集していると
仮に同じような仕様で家を立てても
太陽の光や熱のメリットを
享受しにくいかもしれません。

家だけでなく、
土地もまた
「何故その土地なのか」と
突き詰めて考えると
また新しい見方ができると思います。

-知っておきたいこと, 超省エネ住宅

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