今日はとても蒸し暑い一日でした。
この時期、昔の日本人は
どんなふうにして乗り切っていたのかな、
と思います。
ひたすら我慢をしていたのでしょうか。。
今日は、自邸の空調システムを紹介しつつ
「空調計画は、自分の意見も重要だが
設備設計の専門家の意見を尊重したほうが良い」
と実感している内容を書いてみようと思います。
■自邸の空調システム
自邸ではエアコンではなく
輻射冷暖房(ピーエス社 HR-C)と
熱交換換気システムの組み合わせで
空調しています。
1Fリビングと2F洗面脱衣室に
温冷水の流れるラジエーターパネルを置き、
4.0kwのヒートポンプ1台
(三菱電機 エコヌクールピコ)を熱源として
温冷水をつくって
家全体の温度調節をおこなっています。
(写真はリビングのラジエーターパネルです。)
この組み合わせでは
梅雨時の住みこなしが、1年で一番難しいです。
■空調システムの使い方
ラジエーターパネル内の水温は
冷水なら摂氏7〜20度で設定できます。
ヒートポンプのスイッチをONにすると冷水が流れ、
ラジエーターパネル表面に結露水がうっすらついてきます。
水滴が大きくなると、下に流れて排水口に。
ゆるやかに除湿がされます。
この季節なら冷水の設定温度は17度ぐらいで
全館快適(約26〜28度 湿度約55〜65%)になります。
■設計変更で後悔した所
ただ、上述したように
2階のラジエーターパネルは洗面脱衣室にあり、
各居室には直接冷輻射が届くようにはなっていません。
そのため、日中大変暑い日は、
2階洗面脱衣室以外の部屋の温度が
28度を超えてくることがあります。
実は、当初2階ラジエーターパネルは
2階のすべての部屋につながっている
廊下に設置するのが望ましい、
というのがピーエス社の提案でした。
それを廊下の幅と冬の暖かさを重視して
洗面脱衣室に置くことにしました。
(当時、冬だったからかな、、、)
つまり、私の希望で設計変更したところなのです。
ここは梅雨になるといつも後悔しています笑
2階の室内環境を 室温27〜28度 湿度60%程度に
しようとすると、1階が25度ぐらいまで冷えすぎてしまうのです。
エアコンは室内の温度や湿度に応じて
出力をコントロールしてくれますが、
輻射冷暖房は出力は一定で、
室内の温度や湿度は、緩やかに変化します。
(もちろんマニュアルでの調整は可能です。)
■窓を開けながら空調する
冷えすぎるようなときは、窓を開ければOKです。
輻射冷暖房は、窓を開け放しでも使えます。
自然の風を通しながら
冷房をとることができる点は
エアコンではなかなか実現しにくいように思います。
鳥のさえずりや風のそよぐ音を身近に感じながら
涼をとれる体験は素晴らしいです。
ところで、今は滋賀県に住んでいますが、
高校まで過ごしていた長野県では、
標高が高く、乾燥した内陸型の気候のため
冷房やエアコンはありませんでした。
シャワーを浴びて、風に吹かれていれば
充分に気持ちが良かったです。
それでも年に2,3日は寝苦しいよるはありましたが。。
現代でも、寝苦しい夜は
さっとシャワーと浴びると
風をより爽やかに感じることができて
とても気持ちいいですよね。
環境を変えるのではなく
自分自身を変えることで環境に適応するという意味で、
よりエコロジカルな暮らしにつながっているように思います。