知っておきたいこと 超省エネ住宅

住まいの3つの基本機能【その3:資産になる家】

投稿日:2017年9月24日 更新日:

昨日は幼稚園で長男の運動会がありました。
早朝雨が降って少しひんやりしましたが、
昼には日差しが出てきて暑くなりました。

子どもたちは皆、元気いっぱい。
クラス対抗全員リレーで一生懸命走る姿に感動してしまいました。
大人たちも純粋に、仲良く成長していきたいものです。

さて、今日は最後の

(3)資産になる家

について書いていこうと思います。

休日の日曜日なので少し早い時間に書いています。

午後9時45分現在 リビング・ダイニングは
室温26度、湿度54%、快適です。

書き続けてみると、いつも似たような数値ですね。。。

輻射式冷暖房システムのHR-Cはお休み中です。
(この時期、近畿地方の皆さん空調入れていないと思います。)

太陽熱温水システムは、太陽熱だけで一日分の湯量を賄える時期が
終わりに近づいてきました。寂しくなります、お財布が・・・。笑

今後、光熱費がかかる冬場も更新していこうと思います。

■住まいが満たすべき機能の3つ目

(3)資産になる家

について。

私が家づくりでおさえておきたいと考えている

(1)生命を守るシェルターである。

(2)財産を守るシェルターである。

の次に来る

(3)資産になる家。

とは、どういうことか。

結論から言うと、

30年後も貸せる、売れる家にしましょうよ、

家の省エネや構造と同じぐらい

「土地選び」をちゃんとして
「デザイン提案」の優れたところに頼んだほうが良いよ、

という話です。

■そもそも家は資産になるのか。

不動産売買や賃貸の値段の決め手は・・・

「土地の立地」ですよね。

土地の価値がまずあって、
そこに建物の価値がのってきます。

なので、土地選びは重要です。

特に立地は、駅近とか静かさとか利便性に加え

冬の快適さを実現したいなら
「日射取得」=日当たりがよくないと
冬場の光熱費削減効果が下がります。

感覚的に冬場の光熱費削減分が日射取得が良ければ年間4万円。
30年で120万円ぐらい差がつくと思います。
もっと言うと、日射取得が期待できる日当たりの良い敷地なら
断熱性能をそこまで高めなくても、設計で対応できる幅が広がります。

広さの目安としては、70坪程度あると良いですね。

そして
・ハザードマップで浸水リスクを確認
・設計事務所や工務店には、地盤保障サービス等で
 地層や土地の成り立ち、地盤の強さを事前に確認してもらいましょう。
 基本的に無料で相談にのってもらえるはずです。

構造や省エネのために負担したコストを回収する前に
家がダメになっては元も子もありません。

名作と呼ばれる「家そのものが資産」となる場合でも、
土地の検討は欠かせません。

私達のような一次取得者が建てる家なら、尚更です。

■土地の次に大事なこと。

さぁ、土地について改めて調べて住むエリアを決めました。

ハザードマップも確認して浸水リスクも低いし、
地盤もベタ基礎でいけそう。

検討中の設計事務所や工務店は
いずれも構造や省エネに、こだわっています。

では、そんな時により資産価値が高い住まいとなる
「決め手」は、何でしょうか。

私は、デザインが優れているかどうか、だと思います。

価格や仕様が同水準であればデザインが優れたものを
人は選びたくなります。

奇抜であったり、スタイリッシュという意味ではありません。
美しい、という感覚が大事だと思います。

トレンドや〜〜風というカテゴリに括られない
年月が経っても古びないデザインであること。

地域に土着した普遍的な形態や材料、色彩を用いている程、
ある一定の時間を経過してからも古びないデザインであり続ける、
そんな印象があります。

■なぜ、家は取り壊されてしまうのか。

例えば、中古住宅付の土地売買ではほとんどの家が解体されます。

その理由は、

「建物を残す資産的な価値を感じないから」

に他なりませんが

(1)、生命を守れる安全な構造
(2)、財産を守れる省エネで健康な環境

を満たせてるとしても残されるとは限らないようです。

逆に、
古民家や長屋のようなところをリフォームして住まう方々の中には
建物そのものの佇まいや内部の設えなどを気に入って
そこに住みたいと感じておられる方がいらっしゃいます。

家族から譲り受けた場合など、特に経済性に優れたり
思い入れや愛着がある場合は別にして、

第三者から売買で取得して、住み継ぐきっかけになったのは、
その建物に美しさを感じたから、ということは充分ありそうです。

■古びないデザインとは。

私が住んでいる滋賀県の農村集落に建つ田舎普請の家は
新築した時から、その地に土着しているように見えます。

周辺に建っている田舎普請の家と同じように
前からそこに建っていたように感じられるのです。

しかし、もっと興味深いのは、
10〜20年前に建てられたであろうハウスメーカーの家や
建売などのどこにでもあるような家、鉄筋コンクリートの家などは、
数十年の歳月を重ねている田舎普請の家が立ち並ぶ集落の中で、
更に古びて見える、そんな印象を与えるということです。

いずれも最新のデザインや設備が入っていた住宅として
新築された当時は「新築」であることが認識できたはずです。

それが、いつの間にか、更に古い田舎普請の家よりも
古びて見えてしまう。

これは、集落単位でみると余計に際立ちます。

新興住宅地で、年月を重ねても
優れた景観を維持しているところは外構や環境に
相当にお金をかけているところが殆どです。

一方で、農村集落では、
その地域の伝統的なフォルムや色彩に基づいた住まいとともに
ある年数を超えても古くならないことを約束されているようです。

つまり、時間の経過とともに下がるはずの資産性を
ある点から下がらない住宅にするかどうかは、
デザインが決定している、と思うのです。

今、性能や設備、燃費をウリにした省エネの住まいづくりを
どこも熱心にやっています。

もう少し感度の高いところは、構造にチカラを入れています。

どちらも将来の家の資産につながる大事なところです。

でも、そういった省エネや構造などのスペックが優れていても
ダサい、陳腐なデザインでは住み継がれない可能性が高い。

なので、構造や省エネをちゃんとやっている前提で、
更にデザイン提案に優れたところに相談したほうが
最終的に資産価値が高まるんじゃないか、
という独断と偏見を持っています。笑

■資産性のある家は、住み継がれて成立する。

省エネ性能も構造も立派な材料も
住み継がれることで、初めて生きてきます。

家のデザインを資産性の観点から真剣に考えているところが
建てた住まいはデザインが優れるので取り壊されることを
回避できる可能性が高まります。

それは、将来に住み継がれる=資産性に優れることに
他ならないと思うのですが、いかがでしょうか。

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