トラブル 知っておきたいこと メンテナンス 熱交換換気システム

超省エネ住宅のトラブル 熱交換型換気システムの水漏れ(前編)

投稿日:2018年3月12日 更新日:

超省エネ住宅、本気のトラブルの中級編です。

熱交換型換気システムのトラブル。
しかも水漏れです。
水ものは精神的にキツいですよね。。。

先に断っておきますが、
熱交換型換気システムそのものの問題ではありません。

でも導入される方や初めて設計や施工される方なら
なにがしか得ることがあるはずです。

少なくとも5地域より寒いエリアで
熱交換型換気システムを入れた方、
入れる予定の方は読んで損はないと思います。

全館一種換気に慣れている業者さんや
設計士さんなら常識なことかもしれません。

しかし、住まい手の方が機械の仕組みや
メンテナンスのことをどれだけわかって
このシステムを採用しているのかな。。。

超省エネ住宅にとりいれる断熱材や設備について
プロはもちろんですが
住まいてもちゃんと理解しておくことは大事だなと、
今回のトラブルであらためて感じました。

このページをご覧の方は、
もしかしたら
「換気システム「の「水漏れ」「トラブル」「故障」で
検索して来られた方もいるかもしれません。

建てて住んだからこその「人柱」ネタで
恥ずかしい部分もありますが
本気で悩んでいる人もいるかもしれませんので
書いていこうと思います。

■それは深夜に突然はじまった

ついこの間の2018年2月24日の23時を過ぎた頃。

「ねぇ、あそこ前からあんな感じだったっけ?」

子どもを寝かしつけた(というより寝かしつけていた子どもより早く寝ていた)
ところを、妻が慌てながら起こしにきました。

そんな急を要するようなことは滅多にないのに、、、

とタカをくくっていたら、あれ、なんかおかしいぞ、と。

洗面脱衣室の天井付近。

これは、塗料のアトではない。水が流れたアトだ。

ということは、上から来ている。

屋根裏だなこれは。

はい、このブログをご覧頂いている方はご存知のように
うちの熱交換型換気システムは屋根裏(小屋裏)に設置しています。

家そのものがあまり広くなかったので空間を有効利用したかったのと
配管ルートやメンテナンス的にも有利だと考えたからです。

参考:熱交換換気システムで光熱費節約できる?導入後の電気代と感想。

で、屋根裏にあがっていくと

ポタン。。。。ポタン。。。。と音がする。

これは、雨漏れか水漏れの音。

んー、でも漏れるところなんてないのにな???

と思っていたら、漏れてますよ!!!

熱交換型換気システムのフィルター交換のパッキンから!!

ええ〜、そんなに寒かったっけ???

と思いながら、換気システムの下においていた荷物をどけてみると

おお!!!これはけっこう濡れてるじゃん、というレベル。

パッキンに虫がたくさんついているが、
今回はそこじゃないので気にしないでください。。。笑

なるほど、
運よく(悪く)合板の継ぎ目に水滴が落ちて、
これが2階の天井裏にまわっている様子。

2階の洗面脱衣室の水アトは間違いなくコレ。

で、寒かったから結露しちゃったのね、と
まだ強気を装いながら

パッキンを外したら水が全部吐き出されて
おわるかな、と思ったら

これが止まらない。

しかも、水滴の落ちるスピードが意外と早い。
5秒に一滴。1分に12滴。一時間に720滴。

となるとこれは今晩が勝負だな、と。

心の中では焦りながらも
妻には安心してもらえるように
平静を装い(きれていない)ながら

まず熱交換型換気システムの
電源をオフにしました。

熱交換型換気システムの電源を
オフにすれば水滴が止まると思っていたんです。

最初は。

■顕熱交換型に結露水が発生することはわかっていた

なぜなら

熱交換型換気システムの導入を検討した方なら
ご存知の方が多いと思いますが

顕熱交換型は冬に結露水が発生します。

 室外      室内
外気(OA) → 給気(SA)
    (熱交換)
排気(EA) ← 還気(RA)

OAが熱交換器を通ってSAにいくときに
RAが熱交換器を通ってEAにいきます。

冬場は
RAの暖かく湿った空気が
OAの外の冷たくかわいた空気に熱を与えて、
室内にあたためられたSAとして給気されます。

顕熱交換型は水蒸気は交換しないので
つまり、RAがEAになる時に
あたたかくしめった空気が急激に冷やされるので
換気システム内で
ビシャビシャに結露するんです。

それは普通のことというか、
そういうものなので、必ずこの結露水を排水する
ドレンを設けるんです。

夏のエアコンと同じです。

しかもEAは建物の外に出て行くだけで、
空気はSAに混じりませんから

最悪EAの空気が汚れるようなことがあっても
室内空気質には影響がほとんどないということです。

で、この結露水がなんらかのかたちで
機械の内部を伝って、漏れてしまったのかな、
というぐらいの気持ちでした。

なので、換気をとめれば
RAが冷やされることによる結露は止まり、
水漏れも止まるだろう、と考えていました。

が、熱交換型換気システムの電源をオフにしても
全然水漏れがとまる気配がありません。

で、これはもしかしたら

「排水ドレンが凍るかなにかの原因で
中に結露水が溜まっちゃったのではないか、、、」

と考えました。

■熱交換型換気システムの中をあけてみる。

深夜0時を過ぎて、熱交換型換気システムの
メンテナンスの始まりです。

引越して4年たちますが、内部の清掃は年1回は
やっていました。

で、いつも掃除の時に空けているネジをまわすと

ポトト、、、と水が滴ってきます。

全然、水漏れの勢いが弱まる感じではありません。

それでも、
全部で5つあるネジを外側のネジをはずした頃には
水漏れがほとんどおさまっていました。

「よしよし、やっぱり結露水が伝ってしまっていたのね」

パッキンあたりの不具合だろうと安心していたら、

今度は更に内部のネジ穴から水がポタリポタリ、、、

そうです、ずっとあけていなかった
熱交換のエレメントが入っている部分です。

特に空気質に重要なOAを重点的にやっていたのですが
実はEA側はあけたことが無かったんです。。。

で、おそるおそる試しに手のひらで押してみると

「ブシュッ」という水に濡れたスポンジを
押したときのような音がします。

そこで、気づきました。

「これはハンパない水の量だぞ」

と。

結露水の量がスゴいことになっていることはわかりました。

と同時に、これは最悪の場合、

長期故障==出費大!!!

にいたる可能性もあります。

やばいな、コレは。。。。

全然エコロジー&エコノミーじゃない!!!

妻に説明できない!!!

ということで、焦りまくりましたが

そこは妻の手前もあり

冷静を装い、考え直しました。

■問題の根本原因は、、、

そしてこれは、

「換気システムそのものの不具合ではない」

という結論に至りました。希望も込めて。。。

おそらく

何らかの理由でドレン水が排水されず

本体内部に結露水がたまり

内蔵のトレイをオーバーフローした結果

結露水が水漏れした

と推測しました。

となると、

おそらく

ドレン配管の詰まりが問題なので

換気システム本体には問題がないはずです。

となれば、

まずは換気システムのバッファ(緩衝)に
なっている部分にたまった水を
排出してあげれば、
しばらくは水漏れはおこらないはずです。

しかも換気システム内での結露水発生は
冬季特有の現象です。

これからあたたかくなるので
じっくり対策を練ればいいじゃないか、と
自分で自分を説得して
水抜き作業をすすめることにしました。

そんな中、ちゃんとサポートしてくれた妻に感謝。

夜中に起こしてくれた妻に

一瞬でも

「ええー、起こす必要あんのかい」

と思ったことは、

この場を借りて正式に謝っておきたいと思います。

■一人ではつらい、水抜き作業

これが思ったよりてこずりました。

まず、

うちの熱交換型換気システムのレイアウトは
何故か手前側にカバーが開くため
奥のエレメントを取り出すには
カバーの奥にまわりこむ必要があります。

しかも、水平方向に設置されているので
とても狭いスペースで仰向けでの作業。

その空間で、おそらく4リットル以上の水の
入ったトレイを仰向けで平行に支えながら
おろすことは至難のわざでした。

そこで、妻にタオルを大量にもってきてもらい

順々にタオルで吸水していく作戦にしました。

これが吸っても吸ってもおわらない。

フェイスタオルで20枚程度が
びしょびしょになる程の水です。

それでもまだトレイには水が残っていました。

(接写でうまく写りませんでしたが)

それでも、エレメントに水がたまっていて
RA側も汚れているようなので
エレメントを外して掃除しないとだめだ。

これは本気の作業になる。

そう思って、その晩はそこまでとしました。

一応、新しい結露水の発生はとまったようで

水漏れもとまりました。

それで、その日は
扇風機をまわして濡れた屋根裏の床と本体を
乾かして休む事にしました。

ここまでがこの2018年の2月24日の晩に起こった事です。

続きは後編で書いていこうと思います。

後編はコチラ。
参考:熱交換型換気システムの水漏れトラブル(後編)

と書き上げて、忘れてました。

今夜のリビングダイニングは22.5度。湿度38%です。
暖房は自動2通常。ここのところ寒くなったので通常に戻しました。
ちょっと加湿器をしまうのが早かったかな。。。

-トラブル, 知っておきたいこと, メンテナンス, 熱交換換気システム

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

花粉症やアレルギー対策にも有効?衛生的な換気計画のコツ。

今朝は2度まで冷え込みました。寒くなりましたね〜。 2F主寝室の温度計が今年初めて19度を下回っていました。 カーテンと窓の間に置いていたからかもしれませんが まだ11月なのに珍しいです。 さて、今日 …

超省エネ住宅のトラブル 熱交換型換気システムの水漏れ(後編)

超省エネ住宅 本気のトラブル中級編の続き、後編です。 前回からの続きです。 参考:熱交換型換気システムの水漏れトラブル(前編) 繰り返しになりますが、 熱交換型換気システムのトラブル、水漏れです。 先 …

断熱性能Ua値の目安は?HEAT20 G1とG2の選び方

少し前にZEHに必要な太陽光発電の出力について書きました。 参考:ZEHに必要な太陽光発電の出力 その時にあらためて断熱の基準について整理してみたのですが、 HEAT20のG1とG2の外皮性能グレード …

私達が超省エネ住宅を建てた理由。

梅雨明け間近?? 今日も蒸し暑い一日になりました。 特に夜の湿度が高く感じます。 現在リビングダイニングは室温25度、湿度56%。 快適です。 外気温(通気層)の 温度と湿度を見てみると 気温27度〜 …

超省エネ住宅はゼロエミッションを目指す

■ゼロエミッションは「もったいない」と感じる必要がない 庭先にも春が訪れています。 花が咲いているのは、妻が植えてくれたからです。いつもありがとう。 桜が咲き、風に吹かれて散っていくすがたは、どこか儚 …