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高断熱住宅にオススメのレンジフードは?同時吸排気式は必須?

投稿日:2017年11月9日 更新日:

家づくりを計画していた時、
向かいのご家族が株式会社一条工務店さんのi-cubeで
建てられたことを知りました。

せっかくなので感想を聞いてみたところ、
断熱や気密性能、光熱費はおおむね満足しているが
換気計画は「うーん」とのこと。

具体的には

・全館空調の吸気とキッチンのレンジフードの排気の位置が近い

 ⇒料理のニオイが各部屋にまわってしまう。

・キッチンのレンジフードを同時給排気式にしておけばよかった

 ⇒建物の中が負圧になってドアが開けにくかったり、
  上記のニオイがまわりやすくなる。

とコメントされてました。

これが直接的なアドバイスとなり、同時給排気式を検討しました。
実勢5〜6万円の差額になりますが、導入して正解だったと思っています。

■どんな住宅に同時給排気式レンジフードがオススメなのか?

高気密高断熱の住宅を計画中なら
建築士や設計士にレンジフードは同時給排気式がオススメ!
と提案された方もいらっしゃると思います。

同時給排気式のレンジフードは
こんな感じで上部にスリットが開いていますね。

同時給排気式レンジフードの見分け方は上部にスリットがあるかどうかでわかります。

吸気と排気を同時に一台でやってくれます。
なので同時給排気式と言うのですね。

普通のレンジフードは排気だけですから。

なぜそんな機種が必要なのでしょうか。

コストもかかるし、
実際に自分の家にそこまでのものが必要なのか
費用面も含めて判断が難しい、というのが本音かと思います。

ひとつ判断のためのアドバイスがあるとすれば、

巷にあるような、

 熱損失とか
 光熱費とか
 モトをとるとか

そういう発想とは全然別の違う視点で決めた方が良いと思います。

同時給排気式レンジフードがオススメなのは
どんなタイプの住宅かというと、、、

もし現在計画中の住まいが

・C値を実測で0.5前後。
・換気は第一種換気。

の場合は、キッチンのレンジフードは
同時給排気式がマストアイテムとして
オススメできるかなと思います。

以下、すごくざっくりとした説明をしていきます。

■気密性の良い家で気圧のバランスを崩さないことが重要。

順番に説明します。

・C値が実測で0.5前後

⇒住宅の隙間が小さくなっているため、
 計画換気が成立しやすい。

 計画で狙った位置=吸気口と排気口で
 ちゃんと吸気と排気ができている状態、と言えます。

 窓や玄関建具の隙間から空気が出たり入ったりするのではなく、

 室内に新鮮な空気を入れるべきところから入れて、
 室外に汚れた空気を出すべきところから出している状態です。

 そういうお家になっていると、
 換気の設備計画どおり、空気がうまく動いてくれるわけです。

 しかし、それだけでは
 同時給排気式はあればベターというレベルで
 オススメ必需品!!とまでは言えないです。

 換気の種類にも目を向ける必要があります。

・換気が第一種換気(セントラルや分散型)

⇒住宅の内部の気圧と外部の気圧に差ができにくい。

 そのため、小さな隙間からの空気や音の漏れ
 排水の臭いが逆流したりすることを防ぐことができます。

 この状態を実現する換気方式が
 第一種換気です。

 排気:機械
 吸気:機械

 ともに機械でおこないます。

 特にダクト式セントラル換気や
 ダクトレスで全館換気をする場合

 機械で排気と吸気の気圧のバランスがとりやすいので
 住宅の内部が負圧(圧力が低い)状態になりにくいのです。

 熱損失的にも重要なのかもしれませんが、
 生活空間の質において差が出る点にこそ留意すべきと思います。

 具体的には
 第一種換気で吸気と排気のバランスをとると
 ・玄関扉が開けにくくなる
 ・外の空気が大量に流入する
 ・音や隙間風が入ってくることがある
 ・室内の思わぬ所からニオイが逆流する

 という気密性の高い住宅だから起こるトラブルを
 防ぎやすくなります。

 高気密住宅になればなるほど、
 機械の排気の能力がちゃんと発揮されるようになります。

 そのため、吸気と排気のバランスはより重要になります。

 換気扇の能力を決める時には、
 いわゆるシックハウスの換気回数の基準とは
 関係なく決まる箇所があることに注意が必要です。

 ・トイレ
 ・洗面
 ・キッチン

 など臭いや水分を短時間に排出する必要があるところですね。

 このうち、キッチンが最も能力が大きいです。

 では気密性の高い住宅で同時給排気式ではない、
 普通のキッチンのレンジフードをつけるとどうなるか?

 そうですね、
 レンジフードから汚れた空気がどんどん出て行って
 家の内部の気圧が下がって
 吸気口から新鮮空気がどんどん入ってきます。

 冬には冷たく乾いた空気。
 夏には暑く湿った空気が入ってきます。
  
 そうすると熱損失につながるのですが、
 ここでもっと問題にしなければならないのは、
  
 負圧になる

 ということです。

 キッチンのレンジフードが同時給排気式でないと
 つけた瞬間に強力建物の内部が負圧になってしまいます。

 せっかく一種換気を導入したのに
 そのメリットを享受しきれない訳です。

 そのため、一種換気を採用したなら
 生活空間の快適さを保つために
 キッチンのレンジフードを同時給排気式にすることが
 オススメなのです。

 熱損失を防ぐことももちろんありますが
 それは副次的なメリットに過ぎません。

 ちなみに通常、換気は
 第三種換気が採用されていることが多いと思います。

 換気扇を回して汚れた空気を外に出し、
 住宅の内部の気圧が下がって、
 吸気口から新鮮な空気が入ってくる
 という計画がほとんどです。

 機械で排気。
 自然に吸気。

 これが第三種換気です。

 実は、第三種換気であれば、
 基本的にいつも負圧の状態なので、
 正直キッチンが同時給排気でなくても
 そんなに困らないと思います。

 もちろん入れたほうがベターですが、
 まぁ、程度問題というか。。。

 排気量に対して極端に吸気量が少ない計画の場合には
 有効だと思いますが
 それなら同時給排気式を入れる前に
 吸気口を適切に配置するほうが
 コスト的にも室内環境的にも有効性が高いと思います。

 余談ですが、
 高気密住宅で排水のニオイがするような時は
 換気が原因になっていることもあります。

 これは自分の家の経験も含めて改めて書いていこうと思います。

■まとめ

同時給排気式レンジフードは高気密住宅だから必須とは限りません。

しかし、

・C値が0.5前後以下
・換気が第一種換気の場合(ダクト式セントラル型や分散型のいずれも)

の時は、必須アイテムとしてオススメします。

今日は、21時現在室温24度。湿度45%。快適です。
HR-Cのラジエーターパネルの水温は29度です。
設定温度が28度を超えるとパネルから3m程度離れていても
輻射熱を感じるような気がします。

これからは乾燥に注意ですね☆

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