こんなに暑くても、PS HR-C(輻射冷房)だけで快適に過ごせるのか?
そう心配になるぐらいの暑さが続いていますね。。。
↓こちらは今日7/19夜(20日になった夜)の太陽熱温水器のリモコン。
夜12時過ぎ、お風呂張ってシャワー浴びた後。
貯湯タンクに70℃のお湯がまだ1/2〜3/4(100〜150L)程あります。
曇り2日なら、ガスなしでお風呂あと2回入れる量。
そりゃ、暑い訳ですよね。。。
「こんなに暑くても、PS HR-Cだけで快適に過ごせるのか?」
結論から書くと、
HR-C輻射(放射)冷房で快適に過ごせてます。
エアコン欲しいなー、と思ったことはありません。
24時間全館空調で、冷房に要した消費電力量は1ヶ月約190kWh。
電気代を24円/kWhで算出すると冷房の光熱費は1ヶ月約4,560円程度になる見込みです。
ヒートポンプ(エコヌクールピコ)の設定水温は11度〜12度です。
外気温35度以上の日が続いていると、設定水温が15度の場合、人や家の中の場所よっては快適だと感じるのは厳しいかもしれません。
もちろん住宅の性能や間取りにもよりますが、、、
HEAT20相当で日射遮蔽がそれなりにできていて、ダクト式セントラル型の熱交換換気扇がついていれば、問題ないようにおもいます。
冷房の熱源となっている三菱電気のヒートポンプ「エコヌクールピコ」は
冷房の最低水温設定は7度、さらに最強の冷房能力を誇る「自動」がありますので
HR-Cの冷暖房システムの能力として、少なくともあと外気温+5度(42度ぐらい)までは、余力を残しているのではないでしょうか。
これだけ暑い日が続くこともそうそうない(ほうがありがたい)ですし、
HR-Cの冷房や除湿性能、光熱費について記録を残しておこうと思います。
HR-Cの導入を検討されている方で、冷房能力に不安を感じる方には参考になるかと思います。
HR-Cの仕様や費用の検討にあたっては、間取りや断熱性能や換気計画なども重要になります。
こちらの記事を読んでいない方は是非あわせてお読みください。
7/19夜の室温(湿度):2F 寝室&洗面、1F LDK、7/22昼の室温(湿度)
写真付で紹介していきます。
※少し見づらいです。申し訳ありません。
(1枚目)2F 寝室 29.1℃(49%) ※室内にPS HR-C FOCUS ラジエーターなし
(2枚目)2F 洗面 27.5℃(60%) ※室内にPS HR-C FOCUS ラジエーターあり
(3枚目)1F LDK 26.1℃(58%) ※室内にPS HR-C FOCUS ラジエーターあり
です。
撮影中、日付が変わってしまいました。。。
2F 寝室は、「うぉー涼しい」という感じはありません。
ただ、カラッとした感じの暑さで不快ではないレベル。
扇風機つけると寝付きは良くなりますが、つけっぱなしだとちょっと寒いぐらい。
うちの家では
2FのHR-C ラジエーターパネルのある部屋とない部屋の室温差が約1.5℃、
1Fと2Fで ラジエーターがある部屋での上下階の室温差が約1.5℃、
ということがわかりました。
1Fから2Fに階段であがると少しムッとした感じがします。
でもすぐに慣れる感じです。
2Fの洗面は、ラジエーターの距離も近くて十分涼しいです。
1Fは快適で外に出たくなくなる程、どの場所でもサラッとした涼しさです。
逆に1Fはラジエーター付近はちょっと冷えすぎる感じです。
(※7/22追記)
ちなみに日中午後3時、西側の主寝室は27.9度、湿度50%でした。
普通に昼寝ができるレベルです。
夜の寝室のほうが温度が高いのは、
単純にお風呂あがりの子ども2人、大人2人が8畳の部屋にいるためだと考えています。
(追記ここまで)
冷房の光熱費、4,580円の内訳は。。。
気になるエネルギー消費量、そして光熱費です。
↓こちらがエコヌクールピコ(PS HR-Cの熱源のヒートポンプ)の電気消費量。
左のメモリがkWhです。
温度設定はほとんど変えていませんが、
設定した水温で、奪われた熱(冷たさ)分を補っていくので、設定温度が同じでも、外気温や室温によって消費電力量は変わります。
7/19までで117kWh。
117/19=6.15kWh/日
1kWh=24円とすると、約148円/日です。
これを31日分とすると、約4,581円で冷房していることになります。
んん、、暖房とあんまり変わらない感じですが、
2018年で暖房の光熱費が最もかかった1月は
回路19と換気を合計して約6000円でした。
換気分を除いても暖房に比べて消費量は20%程度少ないですね。
ちなみに、これはエネルギー消費量ベースなので、
太陽光発電を加味していない数値です。
(文末に今年の暖房の消費エネルギー量の記事のリンクを張っております。よろしければごらんください。)
↓こちらはエコヌクールピコ(ヒートポンプ)の昨年との比較です
まだ7月途中ですが、何となく消費量は昨年並みかな、という印象です。
今年は特に酷暑のイメージが強いですが、
昨年もそれなりに暑かった??ようです。
確かに、昨年ブログを始めた時も
HR-Cの冷房と除湿の気持ちよさについて書いていますからね。。。
↓次に電気使用量(家全体)です。
冷房をつけた7/26から増えています。
多い日だと20kWhを超えている日もあります。
日によって差がありますが、特に暑くなった7/10以降で、
1日あたり約5〜10kWhが冷房に費やされていることがこのグラフでもわかります。
↓こちらは電力収支。7月暫定です。
自家消費分だけでなく、買電分も売電分で賄えていそうな印象です。
雨が少ないので、太陽光発電の発電量も多いのかな、と。
↓7月のCO2収支。何と7/20日時点でプラスマイナスゼロ!
ガス、水も含めて、こんなに暑くてもなんとかギリギリCO2はゼロです。
あと10日でどうなるかな、、、。
↓2018年ここまでのCO2収支。一応削減が優っています。
2月〜6月にかけて、太陽光発電が安定していますね。
↓参考に比較としてCO2収支2017年
昨年の7月はギリギリ排出が多かったようです。
夏場は太陽光発電でCO2排出量を削減しており、少なくとも冷房分、また
消費している電力分+買電分は賄えているようです。
まとめ
PS HR-C FOCUSのような輻射(放射)冷房でも、除湿の効果や十分快適さが保たれることが、この酷暑の2018年7月でもわかりました。
冷房の電気代は1ヶ月約4580円程度になりそうです。
一方、ラジエーター本体が設置されている部屋とそうでない部屋では温度ムラが1.5度程度あることもわかりました。
ダクト式セントラル熱交換換気システムは、換気による熱損失や居室内の温度ムラを軽減してくれますが、うちの場合はどの部屋も一定の温度にはなっていないこともわかりました。
うちの家は階段で1階リビング・ダイニングと2階廊下がつながっています。
もし、間仕切られている部屋が多い間取りではラジエーターが個別にあったほうが、快適さが高まるように思います。
おそらく、導入時にそのような提案がPS社さんからあると思います。
変にケチらずにPS社さんの提案に従って頂いたほうが良いと思います。
最後に実際に過ごしてみての感想を書いておくと、
ここまで暑いと夜でも、窓をあけて通風をとってしのぐ、という気にはならないですね。
特に湿度の違いが体感的によくわかります。
外気温が同じか若干涼しいぐらいだと、部屋の中の空気に比べて、外気はベタッとした湿気の多さを感じます。
HR−Cのラジエーターにはびっしりと結露水がついているので、除湿能力もしっかり発揮されているようです。
ちなみに、うちの家は特別に節約意識や行動を徹底している訳ではありません。
普通に快適さをベースに行動しているごく一般的な家庭です。
HR-Cの導入をされている方には、適切な日射遮蔽と断熱性能、間取りと換気計画によって
輻射冷房によってエアコンがなくとも快適な居住空間をつくることは十分可能だと、参考になることがあれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
まだまだ暑い日が続きます。
健康的な冷房を心がけて熱中症対策をしっかりとって、夏を乗り切っていきたいところです。
※PS HR-Cの冬場の暖房代のリンクを張っておきます。