今日も冷え性に関係した記事をアップしていきます。
前回記事に書いた結露しないトリプルガラスのような高性能窓を
採用すると効果的だと感じる箇所を書いていこうと思います。
トリプルガラスのサッシをはじめ
高性能なサッシはコストもかかります。
予算をどう配分するか、悩ましいですよね。
冷え性の対策にもつながりますし、
特に冬の快適さを高めようとする場合、
エネルギー消費量の削減にもつながります。
全部につけられれば良いのですが、
今回はあえて優先順位をつけてみました。
結論から言うと
1)吹抜や階段
2)寝る部屋
3)くつろぐ場所のすぐ近く(リビングや浴室・洗面脱衣室)
にある、ガラス窓からつけることをオススメします。
以下、理由を順に説明していきますね。
例えば、南側に吹き抜けがあってそこに窓がついていて
日射が入りやすいように大きく設計されているなら
その窓はお金をかけたほうが良いです。
計算上は
「ひさしを適切に設置して
日射取得に有利なペアガラス Low-Eなし」
が冬に太陽の光や熱を取り込めるので有利という
結果になることが多いかと思います。
でもですね、、、
トリプルガラスであっても
冬に太陽の日差しが入ってくれば、
家はちゃんとあたたかくなります。
そもそも、太陽が出ている日は
外気温も上がりやすいですから。
ペアガラスに比べれば
少し太陽の熱が入りにくいかもしれませんが、
快適さとしてそこまで差がでるという印象はないです。
それよりむしろ
日差しが入ってこない曇や雪のときに
吹き抜けの大きな窓から
冷気がおりてくることを防いだほうが良いです。
そのほうが快適さの度合いは高まります。
冷え性の方にもおすすめします。
うちには吹き抜けはないのですが
ダイニングに階段がついており吹き抜けっぽくなっています。
冬場、そこから冷気がおりてくるのがわかります。
1階と2階の温度差は2度あるかどうか、ですが
それでも体感として空気がうごいているんですよね。
窓で冷やされた空気が冷気となっておりてくる
コールドドラフトは、快適さを損ないます。
結果、暖房の設定温度をあげる行動につながり、
計算上よりも消費エネルギー量が増えてしまう
と考えています。
暖房の設定温度って、
結局体感温度が快適かどうかで決めますからね。
なので、建物全体をみることは大事ですが
局所的な快適さもあわせて考えたほうが良いと思います。
特に吹き抜けや階段は空気の対流を生みやすいです。
快適さにあたえる影響が大きいので
最優先したほうが良い、と思います。
夜間は外気温がさがるため、どうしても室温も下がります。
更に、寝ている時は体温も下がりますので
あたたかさをできるだけキープしたほうが良いです。
そこで
室温を維持しよう暖房すれば乾燥し
逆に暖房をいれなければ吐く息から出る水蒸気で
結露することになります。
家の内外の温度差の大きくなる夜間にいる場所こそ
高性能なサッシを入れることで
快適さと省エネにつながりやすいと思います。
これは前回の記事でも少し書いていますが
ソファやダイニングチェアなど、くつろぐ場所のすぐ近くに
大きな窓がある場合です。
(参考記事:トリプルガラスは結露しない?木製トリプルサッシを導入した感想。)
是非お金をかけて頂いて良いと思います。
体感温度があがり快適になるので
結果的に暖房の設定温度を
あげずにすみ、省エネや節約にもつながりますよ。
これも冷え性対策に有効だと思います。
一次エネルギー消費量の計算をはじめとして
省エネに関する計算は家全体で考えることが大事です。
しかし、実際の快適さは局所的な体感温度で決まる側面もあります。
つまり、くつろいだり、休んだり、長く過ごす場所の快適さについて
のこだわりは、施主が要望したほうがよいところです。
ソファの背面に大きな窓があったり
ダイニングテーブルのすぐ上に大きな窓があったら
「コールドドラフトが気になりませんかね?」
とか、
PSスペースや書斎、作業スペースの足元に窓があるなら
「サッシの性能をあげなくてもよいでしょうか?」
とか、
質問してみると良いと思います。
・建物の中で空気の対流が起こりやすい場所
・夜間過ごす時間が長い場所
・くつろぐ時間が長い場所
については、
サッシに特にコストをかけていく
メリットは大きいと思います。
外観上、
サッシがバラバラになるのはおかしいので
ガラスのスペックを上げることを検討するなどで
対応することをオススメします。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
何かひとつでも参考になったり
冷え性対策を考えていた方にとって
お役にたったことがあると嬉しいです。
PS:
今夜は室温24度、湿度52%。
温水パネルは35度です。
靴下を脱いでいても快適なので、
昼間暖かかったのだと思います。
明日は温水パネルの温度を少し
下げてみようと思います!