知っておきたいこと 冷え性対策 デザイン

妻も絶賛!冷え性対策におすすめの無垢フローリングは「桐」。

投稿日:2017年11月23日 更新日:

超省エネ住宅、冷え性対策を考えた家づくりで
妻にもっとも評価されたことのひとつ。

それが2階に採用した「桐フローリング」です。

そのメリットやデメリット、冷え性の方にもおすすめしたい理由を
紹介していきます。

冷え性対策の大本命といえば、

床暖房を考える方が多いと思います。

「いれてみたい!」

「きもちよさそう」

と一度は思いますよね。

最近のヒートポンプでつくった温水を流すタイプは
ランニングコストも抑えられますし、

選べるフローリングのラインナップも増えてきました。

■床暖房に組み合わせられる無垢材フローリングには限りがある。

それでも無垢フローリングは反ったりワレたりするリスクがあり

無垢材であれば幅のせまい75mmや、
逆に120mmを超える幅広の場合は3層フローリングなどの
床暖房対応品を選ばなくてはなりません。

ひとくちに3層フローリングといっても幅180mmの厚み4mmの厚ヅキのオークやウォールナット材など
こだわりぬいた商品も出てきていますが、まだまだ選択肢に限りはあります。

それで、うちの場合は床材選びに制約のある床暖房ではなく
HR-C FOCUSというピーエス社の輻射暖房を採用しています。

室内の壁のように設置された
ラジエーター(放射)パネルで
冬は暖房、夏は冷房と除湿ができます。

このようなシステムを採用すれば
フローリング直接あたためるわけではいので
床材選びに制限はありません。

ecocochicafe

うちの1階はオーク無垢材を使っていますが
床断熱を木質繊維断熱材などで厚み140mm程度敷けば
オークやメープル、ウォルナットなどの堅木でも
冷たく感じずに快適に過ごせています。

ちなみに、これら無垢材に限りませんが
冷え性気味の方や、あたたかさを重視する場合

ウレタン塗装やUV塗装はおすすめしません。

表面が緻密にコートされるため
汚れにくく傷がつきにくくなります。

反面ぺたっとした塗膜ができるため
いちばんのメリットである
あたたかな触り心地が失われてしまいます。

なので、自然オイルでの塗装をおすすめします。
詳しくは後述します。

■冷え性の方にゼヒ検討して欲しい!桐のフローリング

で、本題の冷え性対策となる床材の選びかた。

自分の家では調べに調べて

2階は、洗面脱衣室&トイレのスペース以外は
すべて桐のフローリングにしました。

桐のフローリングは夏はさわやかなさらっとした肌触りで
冬はあたたかみすら観じるやわらかな足触りで

妻からも本当に喜ばれています。

一番喜ばれているといっても良いです笑

最近のちゃんとした断熱性能の家であれば

2階のフローリングが冷たくてしかたがない
ということはほとんどないはずです。

しかし、桐は段違いの快適さを実現してくれます。

詳しく紹介していきます。

■桐フローリングの特長

桐は、昔から「桐たんす」の材料としても使われており
木の内部に空気を多く含んでいます。

そのため、軽く、湿気にくいという特長があります。

この多く空気を含んでいることによって
空気が断熱材となり、
足の裏から床に熱が失われるスピードを
ゆるやかにしてくれます。

桐は比較的成長が早い木で、
希少な木材というわけでもなく、生態系や環境への影響も少ないです。

・資源が豊富
・適度に幅がある
・自然でやさしい上品な色合い

という良い点があるため
フローリング材としてつかいやすく
優れた素材といえます。

本当にこの快適さを実感して頂きたいです。

真冬にうちの2階を体感してもらってもいいです 笑。

例えば、2階洋室の桐フローリングの上に

ごろんと横になってそのまま寝ても
風邪をひくことはないんじゃないか

というぐらいの快適さです。

しかし、欠点もあります。唯一最大の欠点。

それは

凹んだり傷がつきやすいことです。

例えばコロコロのキャスターのついたイスに
すわりながら移動などは厳禁!

すぐに跡がついてしまいます。

いや〜無垢材はそういったキズも含めて
味と楽しんでいくものだ、ということは
無垢フローリング大好きなわたしも共感します。

しかし、その傷のつきやすさは尋常じゃありません。

カワイイわが子がトミカを落としただけで
修復不可能な深い傷跡がついてしまいます。

ヘタしたら掃除機を転がしても傷がつく程です。
なので、使う人と場所を選ぶ床材ともいえます。

無垢材なので、キズや凹みで下地がみえるわけではなく
美観を損なう場合とそうでない場合もありますが
とにかく繊細な木材なのは確かです。

また、桐は木材に含まれているタンニンの影響で
木目から徐々に褐色に変色していきます。

そのため、時間が経つと
少し汚れてしまったような印象を受けるかもしれません。

そのような色の変化が気になるなら
フローリング材の桐の木目は板目ではなく柾目がおすすめです。

規則性のある変化なので、気になりにくいと思います。

ちなみに、うちはそのことを板目のフローリングを
発注した後で知りました。。。

柾目が良かったかな。。。

いずれにしても、フローリングの幅も90以上のラインナップがあり
上品な色合いなのでコーディネートもしやすいですよ。

ただし取り扱いには注意が必要です。

■桐フローリングは繊細なので取り扱い注意!

なんと工事中の養生テープを普通の白や緑を使うと
はがした時に表面がささくれだってめくれてしまいます。

なので、ピンクとか粘着力の弱いものを使い、
極力最後のほうまで養生マットをしいておくほうが良いです。

施主塗装する場合は特に注意してくださいね。

フローリングの表面がやわらかいために
養生テープなどもノリの少ないタイプがおすすめ。

丁寧に剥がさないと、フローリングの表面を
めくってしまいます。

めくったアトはちゃんとサンディング(紙やすりがけ)して
表面を整えておかないと、塗料の吸い込みムラが出ます。

(うちは、サムネイル画像の部屋は
サンディングを忘れたのでムラになりました。。)

でも、ちゃんと気をつけてやったところは
キレイに仕上がっていますよ。

なお、余談ですが
最近は地域のスギでつくられたフローリングDIY材などが
ネットでも手軽に買えます。

たしかにないよりはマシだと思いますが
冷え性や寒さ対策として買うなら厚みを確認してください。

厚みが10mm(1cm)程度だと、
冷え性対策としてはまぁないよりマシかなというレベルです。

厚みが20mmとか30mmになってくると、
はるかに高い断熱性能を発揮してくれて別物になりますよ。

なお、桐フローリングは良さそうだけど
傷つきやすいのは、ちょっと、、、

という方には、少し高価ですが

サーモアッシュという熱圧縮をかけたフローリング材なら
あたたかくて傷がつきにくいのでオススメですよ。

ただし、値段は桐の倍以上します。。。

色はもうちょっとオレンジがかったという
カントリーっぽいログハウスにありそうな色合いになりますね。

いやいや、

「値段も重視したい!」

「好みの色をつけたい!」

「もっと幅広のないの!?」

ということなら

サーモアッシュに比べて
少し傷はつきやすくなるけれど
ボルドーパインの厚み24mmの材に
自然オイル塗装もおすすめです。

あたたかさは触ればわかります。
適度な硬さもあるので
イスでもフェルトを脚に貼っておけば
引きずってもキズになりにくいです。

通常、フローリングの厚みは15mmや12mm、18mm
が多いです。

厚い材を使う場合は
設計士さんに希望を早めに伝えておくことを
おすすめします。

■フローリングにはしっかりと塗装しましょう。

ちなみに無垢フローリングの場合
無塗装のままでは皮脂汚れによって黒ずみます。

撥水性もないので水アトもつきやすいです。

なので、
リボスのアルドボスやクノスなどの
自然オイルを2回〜3回塗って仕上げることを
オススメします。

私のおすすめは、2回アルドボスを塗った後に
クノスを仕上げに塗っています。

そうすると3分ヅヤぐらいの上品なつや消しになって
撥水性も出るので無垢材の質感を楽しみながら
メンテナンスもしやすくなります。

さわりごこちや無垢の素材感、質感が失われませんよ。

繰り返しますが、ウレタン仕上げは
無垢材の質感が失われやすいので
個人的にはおすすめしません。

このあたりもまた詳しく説明したいところです。

■では、水回りは・・・・?

そんな優れた桐フローリングですが、
洗面脱衣室やトイレなど水まわりには
ちょっと抵抗ありますよね。

いくら撥水性能があるとしても。

ということで次回は、
冷え性気味の方におすすめできるトイレや洗面脱衣室の
床仕上げについてご紹介したいと思います。

NEXT:冷え性対策なら床はコルクがおすすめ!水回りに採用してみた感想。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

PS:
天気の良い日に4年経過した桐フローリングの写真を
撮影してアップしてみます。

本日は室温24度、湿度53%。快適です。
温水パネルの設定温度は36度。
男性にはちょっとあたたかすぎるかもしれません。

寒くなってきたので、風邪をこじらせないように
しっかり暖房していきたいと思います。

-知っておきたいこと, 冷え性対策, デザイン

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