トラブル メンテナンス 熱交換換気システム

超省エネ住宅のトラブル 熱交換型換気システムの水漏れ(後編)

投稿日:2018年3月14日 更新日:

超省エネ住宅 本気のトラブル中級編の続き、後編です。

前回からの続きです。

参考:熱交換型換気システムの水漏れトラブル(前編)

繰り返しになりますが、

熱交換型換気システムのトラブル、水漏れです。

先に断っておきますが、
熱交換型換気システムそのものの問題ではありません。

また冬季に結露水が発生するのは
顕熱型の熱交換換気システムに限定されます。

全熱交換型換気システムは水蒸気も交換するため
換気システム本体内部全体が凍結した場合は別ですが
結露水の発生のリスクは極めて低いです。

そういう意味でも全熱交換型のほうが良いのかな、、、

 ※熱交換換気システムの選び方については
 こちらの記事で書いています。

参考:熱交換換気システムで光熱費節約できる?導入後の電気代と感想。

自分にとっての記録として
そして導入される方や初めて設計や施工される方に
参考になる情報になればと思い、書いていきます。

今回は、お見苦しい写真も多いため、
画像サイズは小さめとしています。

■一晩あけて、、、

ざっと、おさらいしておくと

2/24の深夜に水漏れトラブルが発覚。

応急対応として熱交換換気システムの電源オフ。

本体内部の水をタオルで吸水。

サーキュレーターで床と本体に送風。

というところまできました。

一夜明けて、床も本体もカラカラに乾いていました。

ここまでは予定どおりです。

いよいよエレメント本体を確認する作業です。

かなりタオル吸水したのですが
エレメント本体の下部にあるトレイには
まだ水が残っている状態。

慎重にトレイを外す作業をおこないました。

トレイは排水ドレンの配管に接続してあるので
先に配管の接続部分を外しました。

その時、狭い空間のためトレイが傾き、
水が流れてきました。

ところが、トレイにはほとんど水が残っていない。

それなのにまだそれなりの量の水が残っている。

ということはエレメント本体内部に
水が残っている可能性が高いです。

どうして排水がうまくいっていないのか。

換気システムの内部に問題がある可能性が
残っているため、エレメントを取り出すことにしました。

■驚いたのは、その内部。。。。

エレメント本体は重量があります。

やっとの思いでエレメントを外してみると
エレメントがななめになった時に水が
ビショビショと流れてきました。

そして驚いた事にエレメントがのっていた
トレイは黒い汚れでいっぱいでした。

おそらくカビなんだと思います。

これを浴室で綺麗に洗う事にしました。

かなり綺麗に汚れをおとすことができました。

エレメント本体も下の方は汚れていましたので
浴室で流水で汚れを落としていきました。

幸いOAやSA側は綺麗だったのが救いでしたが
もしかしたらエレメントは交換したほうが
良いのかもしれません。

メーカーに確認しておこうと思います。

■更にファンを掃除することに、、、

そして、、、

ここから先はもう風の谷ナウシカの世界です。

EA側の換気扇のフードをあけてみると
そこは腐海の赤ちゃんが、、、

そして、EAのダクトにも、、、

う〜ん、ショックですね、、、

これは見て見ぬフリはできないレベルでしたので
掃除機で吸い、分解してきれいにふきあげました。

ダクトのカビの正体は
断熱ダクトの断熱材のビニルが破れて
断熱材のふわふわした部分が露出してしまっていて
そこがカビていました。

これは施工不良といってもよいと思いますが
さすがに自分では直せないので
今回はあきらめました。

せっかくなのでOA側も掃除機で吸って綺麗にしました。
コチラはカビはありませんが、虫の死骸などはあります。
いつもこっちはメンテナンスしていたので、ついでに。

そして、もう一晩本体カバーを開けたままにして
サーキュレーターで送風して乾燥させることにしました。

熱交換換気システム本体の内側には
気密性を高めるためのスポンジが
全面に貼られています。

それを完全に乾かさないと
カビなどの原因になると考えて
一晩徹底的に乾燥させることにしました。

■エレメント本体とトレイを再設置

そして3日目。

完全に乾いたエレメントとトレイを
再セットしました。

排水のパイプの水は流れていたので
おそらくもう凍結してなさそうです。

それで、3日ぶりに電源をオンにしました。

あとは、結露水がちゃんと排水されていれば
とりあえず復旧成功ということになります。

上記が2/24〜2/26までの流れです。

■2週間後

本日3/13に本体内部を開けて点検してみました。

大丈夫だろうと思ってトレイの下部を押した時に
「ブシュ」と水がある音がしました。

いや〜な予感。。。

早速あけてみることに。。。

とはいえたまっている水量はわずか。
前回よりかなりスムースに開けることができました。

驚いた事にエレメント本体とトレイの間に
少量ですが水がたまっていました。

それで念のため再度トレイを外してみると

トレイの排水ドレンのパイプがついている側が
EA側の結露水が落ちるところには水が残っていませんでした。

よくよくみてみると、エレメント本体とトレイを
密着させるスポンジ状の部材がつぶれているようです。

本来水が入ってはいけないエレメント本体の下部に
スポンジ状の部材が不良になっている箇所から水がしみて入り、
一旦入ってしまうとなかなか排水されにくい状態になってしまったようです。

濡れていた箇所をふきあげて、
スポンジ部分も乾かして再セットしました。

■今後の対策

今回の熱交換換気システムのトラブルの原因と対策について
現時点で下記のように考えています。

今年の冬はとくに寒かったですので、、、

1.結露水の排水ドレン管が排水口のある外部で凍結した。
 ※メーカーの設計施工要領では、
  室内の排水管に接続するように記載があり、
  ここでミスをしている。

2.エレメント下部でEAとSAを隔離しているスポンジ状の部材から
 ドレン管凍結により結露水がうまく排水されないため、
 水が徐々にしみだしていった。

3.EA側の結露水とエレメント本体の受け皿となっている
 トレイの容量の限界に達した。

4.2月に再度冷え込みが厳しくなった際に、
 結露水がEA側で発生。

5.オーバーフローして、換気システム本体から漏水。

という感じだと思います。

カビについては自分のメンテナンス不足を反省。。。

年2回、特に冬季の前後には掃除をしたほうがよさそうです。

ということで、今度の冬までに、

・結露水の排水ドレン管が凍結しないような対策

・エレメント本体の交換の必要性の確認

・全熱交換型への切り替えの検討

・EA側ダクトの施工不良の解消

・漏水により変色した仕上げの手直し

あたりを対策していこうと思います。

■まとめ

それにしても、
顕熱型の熱交換換気システムの結露水が
かなりの量だということには本当に驚きました。

うちはたまたま屋根裏にあったので
ある意味気づける場所でよかったとも言えます。

漏水に気づきにくい場所だと、
腐りとかシロアリのリスクもありますから、、、

排水ドレン管の適切な設計施工と
メンテナンスしやすい配置は大切ですね。

うちのZehnderのシステムは縦置きもできます。

縦置きの場合はトレイの水をためるバッファが小さいので
万一の際には逆に水漏れしやすいような、、、

でも排水ドレン管が凍って詰まるようなことがなければ
縦置き設置のほう排水がスムースで良いように思います。

今度つけるとき(?)は、縦置きでメンテナンスする
スペースを確保した位置に設けるようにしたいなと思います。

住まい手も顕熱型熱交換換気システムを導入される場合
ついついその性能に注目してしまいますが
省エネ機器は長く使ってこそ価値があります。

参考:熱交換換気システムで光熱費節約できる?導入後の電気代と感想。

メンテナンスについて理解しておくことで
トラブルが起こった時にあわてずに対応ができますし
長く使うことにつながると思いますので

導入を検討している方にはメンテナンスを
確認することをオススメします。

ということで、換気システムは無事復活しました。

本日のリビングダイニングは20度、湿度42%。快適です。
暖房・加湿ともオフです。

もう今シーズンは暖房はいらないと思います。
太陽熱温水システムが44度を超えてくるようになりました。

そろそろ太陽光&熱にはベストシーズンの到来です。
楽しみです。

-トラブル, メンテナンス, 熱交換換気システム

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