知っておきたいこと 超省エネ住宅 設備 太陽熱温水システム

スマートハウスは「足るを知る」家

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今日の日中は気温があがりましたね。

先ほど0時をまわったところで
リビングダイニングの室温は26.5度、湿度57%。

今夜も快適です。

外気温は21度。窓を開けると少し肌寒く、布団がいりますね。
なので今日は窓を閉めて寝ています。

私は少し暑いのでまだ半袖半ズボンですが、
子ども達の寝間着は長ズボンになりました。
妻曰く、風邪をひかないように、とのことです。

今日のように、日中晴れるととても嬉しいですね。
太陽熱給湯システムがあれば
9月下旬でもガス代がほとんどかからないからです。

こちらは、今夜家族4人がお風呂に入ってシャワーを浴びた後のタンク湯量の写真。

60度のお湯が200Lタンクの半分程度残っていることがわかります。

自邸の太陽熱給湯システムは強制循環式のタイプで
屋根のパネルで温まった不凍液が給湯器横のタンクに送られ、熱交換でお湯を貯めます。

通常のガス給湯器に加えて設備や配管で40万円ぐらい余計にかかりますが
ガス代が約半分程度に節約できるので6年ぐらいでもとがとれます。

特にプロパンガスのエリアでは都市ガスに比べてガス単価が
高い場合が多いので、経済性が高まるのでオススメです。

詳しくはまた改めてご紹介しますね。

■超省エネ住宅はスマートハウス?

このように最新の超省エネ住宅は快適で経済的です。
でも何となく設備や建材の仕様が過剰な印象を持つ方もいると思います。

ちなみに、「スマートハウスについてどう思いますか?」
と質問されたら皆さんなんて答えてますか?

電気じかけの「賢い家」のイメージが先行していて
少し違和感を持つ方もいるように思います。

「これからはスマハだ!」とか言われても、なんかピンと来ません。

私は、そこに住む「人が賢くなる」家が
スマートハウスの本来の意味だろうと考えています。

日本語で言えば、「足るを知る」家。
「足るを知る」暮らしにつながる住まいですね。

そこが置き去りにされたまま
電気じかけで設備や利便性を重視した住まいが、
今の日本の住宅業界のスマートハウスのイメージだと感じています。

超省エネ住宅も似たようなイメージがあります。
特に、建てる時は設備や建材、スペックにフォーカスしてしまいがちです。

実際はちょっと違って、環境や天候の変化を意識するようになる点が
超省エネ住宅が「足るを知る」暮らしの器として優れている所なのですが。。、

「自分の生活する場所の環境や天候の変化を
より意識して暮らすようになる。」ということ。

意外に思われるかもしれませんが、
最新の超省エネ住宅とその対極にありそうな、
いわゆる昔ながらの日本の古民家の暮らしの共通点でもあります。

■古民家での暮らし

20代の頃、東京の「やねせん(谷中・根津・千駄木)」で
古民家を改修してルームシェアで1年半住んでいました。

もともとボロボロだった古民家を
東大のまちづくり関係の先生が建築士と耐震補強工事を実施し、
その改修費用が家賃にオンされているイメージです。

中の清掃や片付けは、ボランティアで自分も手伝いました。
当時東大に通っていた友人に誘われたのですが
何故かその仲間達の中で唯一社会人だった自分が住むことになりました。

私は1階の4畳と8畳の部屋で家賃7万円。
キッチンや土間、庭・トイレ・シャワー付。
お風呂に入りたいときは近所の銭湯に通ってました。

勤め先の東京支店が丸の内にあり、
地下鉄千代田線 千駄木駅から大手町駅まで約10分。
アクセスも良いし、東京の下町というかコミュニティが
ちゃんとあって住みやすい場所という印象があります。

近くには東大や芸大があって友人たちと勉強会や交流会という名の
飲み会をする場所にもなっていました。

もともと全然古民家などに興味が無かったので良い経験になりましたね。
東京に対する見方も変わりましたし。

ただ古民家なので夏は暑く、冬は寒かったです。当然ですけど。。

特に冬の朝は、部屋の中の自分の息が白くなるぐらい冷えました。
あ、今日は厚着しないとダメだな、と起きた瞬間にわかります 笑。

夏は意外とエアコンなしで乗りきれていました。
そもそもついていませんでしたが。

屋内の土間のひんやりとした空気。
気密性は期待できないけど開口部から入る心地よい風。
エアコンを効率的に効かすことができなくても
快適に暮らせる昔の家もまた、省エネのひとつの回答と思いました。

光熱費も年間一人30000円ぐらいでした。
3人でルームシェアしていたから割安だったのかもしれません。

それでも、そんなに電気設備に頼らないで過ごせたのは事実だし、
光熱費のためにメチャ我慢した記憶も無いのですよね、実は。

日々の気候の変化に敏感になって、
それに応じた暮らしが当たり前なので
その意味では、むしろ現代的な家よりも優れています。

なので、実際に住んだことがある身としては、
省エネ住宅設計のセミナーなどで講師の方々の話をきくと

昔ながらの家について、
劣悪な住宅環境で我慢を強いるイメージを
必要以上に吹聴しているように感じることもあります 笑。

この人、そういう家に実際に住んだことあるのかな?
と疑問に思ったり。

■古民家リフォームという選択。

私は古民家リフォームは省エネ的にもアリ、だと思います。

燃費は悪いけど、そもそもそんなに設備使わないし、という意味で。

それでも、昭和56年以前などの古い木造住宅であれば
「生命のシェルター」としての構造の検討と対策はしたほうが
良いと思います。

そうすることで、免疫力の高い若い世代や家族はもちろんのこと
老いた身であればピンピンコロリで天寿を全うすることもできる。
住宅を必要としている子どもたちに家を譲るタイミングも逃さない。

ヒートショックは医学的に見たら問題かもしれませんが、
そういう生き方を望む人々にとっては、
社会的に悪いことばかりではないのかなとも思います。

本当に超省エネ住宅が自分にとって最善なのか。
古民家を手入れして住むほうがいいんじゃないか。

どちらも検討することで
その人に相応しい「足るを知る」暮らしにつながる住まいに
一歩近づけるのではないでしょうか。

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