今日も相変わらず蒸し暑かったですね!
夜になって窓を開けても
じめ〜、じと~っとした気温です。
今日22:22現在、
リビングダイニングの室温、湿度は
25度の56%。快適です。
ちょっと足元は冷えすぎかな。。
輻射式冷暖房(放射冷暖房)は
つけっ放し。
先ほど水温を15度→14度に下げました。
今日は妻が手作りのパンを焼くのに
オーブンを使っているので、、、
美味しそうなパンの匂いがしてます。
最初にブログを書いた日も
妻がパンを焼いてくれていました。
明日の朝食は、
大切な人が焼いてくれた焼きたてパン
ということで、ありがたいことです。
さて、今日は住まいの3つの機能の
2つ目、財産のシェルタ―について
書いていきたいと思います。
■財産のシェルターとは。
住まいの基本性能の2つめは
財産を守ってくれる機能です。
その1であげた生命は別格です。
家族だけでなく、遊びに来てくれた
親族や友人などが
日常の中で、また非常時に
生命の危険にさらされないことは
他に代えがたい機能です。
その生命の次が財産です。
ここで重要な質問をします。
あなたにとって財産とは何でしょうか。
それは、
・お金でしょうか
・大切なモノでしょうか
・人間関係でしょうか
・健康でしょうか
・家族との思い出でしょうか
私は、どれも正解だと思います。
プライスレスなものもあります。
この中で、住宅の性能に
係る重要な事項が2つあります。
ひとつは、お金です。
お金や株式を守るための
オススメの金庫の話に興味が
ある人もいるかと思います。
しかし、そこに入れるお金を増やすには
使うお金を減らさなければなりません。
最初に話すのは、
このお金の支払いが少なくなる
という意味での
「財産を守るシェルター」
という性能です。
詳しくみていきましょう。
住宅にはお金がかかります。
・建築工事費
・ローン金利
・設備更新
・修繕費
・水光熱費
・税金
等々です。
この中で、
省エネ住宅と超省エネ住宅で
変わるところはどこでしょう。
・建築工事費が増
・ローン金利が増
・水光熱費が減
です。
厳密に言えば、
超省エネ住宅にすることで
少し金利負担が軽減したり
補助金があったり
税制優遇されることもあります。
しかし、
大きな差が生まれるのは
・建築工事費 増
・ローン金利 増
・水光熱費 減
の3つです。
それでは、
超省エネ住宅にすることで
この建築工事費の工事代は
いくらまで増えて良いか
知っていますか。
超省エネ住宅や
低燃費な住宅を
ウリにしているところは
実は光熱費の低減の話を
本気出して説明しないはずです。
何故かと言うと、実際には
一般的な省エネ性能の住宅から
超省エネ住宅へ断熱性能をあげても
ほとんど経済メリットがないからです。
(古い昔のスカスカの家は別です。)
これは、車の燃費で
例えるとよくわかります。
一番燃料を使わない方法は、、、
そうです、「乗らない」ことですよね。
ではガソリン車で
(ハイブリッド車でも良いです)
リッター20km走る車と
リッター10km走る車と
どっちが燃費がいいかといえば、
どうでしょう。
20kmのほうですよね。
では、どちらが経済的でしょうか。
答えは、
「価格差と乗る距離による」
だと思います。
ガソリンが高くなれば高くなるほど
走る距離が長くなれば長くなるほど
その車に長く乗れば乗るほど
燃費の良いクルマは得をします。
が、支払うガソリン代の総額も増えます。
「車を買い替えてから
燃費が良いので、
車で遠出をすることが増えました!(^^)/」
よくありそうな口コミです。
実は、エネルギーと経済性についての
アプローチは二種類あります。
ひとつは、このような
「使えば使うほど得をする、
もしくはもとをとれる期間が早くなる」技術
=省エネの技術です。
これらは、
「良くないことを最小にする」
=Negative Minimum
の技術です。
そもそも使わない人には不要な技術で
たくさん使う人ほど得をします。
実は超省エネ住宅を
断熱性能と光熱費だけで考えてしまうと
これと同じことが起こります。
燃費が良い超省エネ住宅と
燃費が普通の省エネ住宅と
どっちが得?
という質問には
「価格差と暮らし方によります。」
が正解だと思います。
価格差をペイする条件は
・暮らし方が消費エネルギー量が多いほど
・エネルギーの値段が高いほど
・その家に長く済むほど
有利になるのです。
そして自動車と同じことがおこります。
「超省エネ住宅は性能が高い分、
【同じ光熱費で】
もっと快適に過ごせる」
という状況になるのです。
あれ、おかしいですよね。
光熱費、削減できてますか?
もともとできるはずだったんです。
でもできません。
超省エネ住宅のメリットは
快適さの向上にあるからです。
実は、光熱費が削減できるのは
北欧やヨーロッパのように
「もともと全館空調による冷暖房を
前提としている場合」
です。
それ以外で、光熱費が少なくなることは
家の規模がよほど小さくなければありません。
※例)もともと1台で空調できてしまう場合とか。
なぜなら、全館空調の快適さが
非常に優れているからです。
そのため、一度それを知ってしまうと
戻れなくなります。
また、全館空調にすることで
必要なエアコンの数が減る、
更新ごとにオトクさが増大する、
などの経済メリットも出てくる場合があります。
経済性の面ではよく検討が必要です。
なので今の住宅業界では
超省エネ住宅の有効性を
経済性を説明がしにくいので
「健康」を持ちだしていると
私は考えています。
それが、家の性能に関わる
重要なことの2つ目です。
「健康」も財産だからです。
・ヒートショックの軽減
・風邪をひきにくくなる
などもその一部です。
確かに、温度ムラがなく
全館空調できてれば
それらのリスクは低くなることに
異論はありません。
でも、今の一般的な省エネ住宅との
比較して本当にそれが必要なのかは
「その人や家族による」
と思います。
話を戻します。
普通の省エネ住宅の局所冷暖房でも
充分快適にできます。
超省エネ住宅の全館空調に比較して
普通の省エネ住宅の局所暖房が
光熱費で不利になるには
断熱性能にかなり差をつけなければ
なりません。
では、経済性を実現できる方法は
ないのでしょうか。
あります。
それは、
1)お金をかけずに自然エネルギーを
活用する方法。
・太陽熱のダイレクトゲイン
→暖房負荷を減らす
・適切な軒庇で
夏の日射をコントロール
→冷房負荷を減らす
・自然エネルギーを活用しやすい
土地を選ぶ
などと
2)Negative Minimum とは違う
もうひとつのエネルギ―のアプローチ
「よいことを最大化する」
=Positive Maximum
を活用する方法。
・太陽光発電を導入する
・太陽熱温水器を導入する
・雨水タンクを導入する
です。
これらのアプローチは
消費エネルギー量が少ない暮らし方
になればなる程、
経済的メリットが大きくなります。
また、設備投資を少なく設計することも
可能になります。
私達に馴染み深い
「足るを知る。」
という思想にフィットするのは
Positive Maximumのアプローチです。
中でも、太陽熱温水器は
省エネ設備(Negative Minimum)のアプローチで
捉えても優秀です。
なぜなら、日本は欧米と比較して
給湯にエネルギーを多く消費しているからです。
もともと空調よりも多いのです。
つまり、多いところを削減したり
自然ネルギーで賄うほうが
経済性は高まります。
次に、太陽光発電のメリットは
本来は売電ではなく、
自家消費にあります。
これは、省エネだけでは
絶対に達成できません。
売電の買取価格を高く設定し
普及が進み、
電気代そのものが安価になったこと
これが買取制度の意義です。
私が、疑問に思うのは
太陽光発電で発電した電力で
ヒートポンプ式給湯器(エコキュートなど)で
お湯をわかすことの最適化の意味です。
シンプルに太陽熱を熱(お湯)で貯めたほうが
効率いいですよね。
なんで、わざわざ
太陽光→電気→力→熱(お湯)で貯めようとすることを
絶賛したりオススメするのか理解に苦しみます。
たぶん、こういう人は自分では
数字に強い、合理的だと思っているのでしょうが
本当の意味で経済性を理解できていないのだと思います。
原子力や深夜電力がお得だと言っている(いた)人は
単に料金のことを言っているのです。
だから、料金制度やエネルギーが変わると
もっと安い料金は、とかエネルギーとか、
言い出すのです。
本来、太陽の熱や光を活用することほど
効率に優れることはありません。
これが究極の答えで、既に技術も充分あるのに
何故あえて非効率な方法にこだわり
そこの効率化を求めるのでしょう。
あらゆる機械も設備も小さくて
シンプルなものが経済的にも優れてると思います。
このように本質を考えることで
超省エネ住宅と経済性がリンクします。
燃費、燃費、と言われることが多い
最近の住まいづくりに少し違和感があり
少しとりとめなくなってしまいました。
■まとめ
「財産を守るシェルター」として
お金を守るために
超省エネ住宅ができること。
それは、
Positive Maximumのアプローチを
組み合わせることで経済性を高めやすい。
ということです。
長くなりましたので、
「健康」については、後編にしたいと思います。