オーディオなんて自己満足の極致みたいなもので
耳にちょっと手をあてて前を向かせるだけでも音が変わる
いい加減で曖昧な趣味だと思っています。
だからこそ、誰かのオススメが良いとか悪いとか批評するよりは
自分の好きな音を好きなように鳴らせればそれで良いのかな、と。
鳴らせるようになったら、持っているCDや音楽ファイルのソースが
存分に楽しめるようになりますからね。
音楽を聞くと感動したり、リラックスできて
瞑想のような効果があり、
自分にとっては欠かせないものです。
PS社のHR-Cという輻射式放射冷暖房システムを導入した理由のひとつは、オーディオの視聴環境を邪魔しない静けさだったり、、、
もちろん妻が温かく快適に感じるというのが
私達が超省エネ住宅を建てた理由の第一義ですが(笑)。
さて、本題。
Monitor Audio社の新しいスピーカー
PL100Ⅱを量販店で視聴してきました。
いやー、楽しみにしていました。
ペアで70万円強。
スタンドだけで12万円以上という代物。
Monitor Audioは英国のメーカーで
Platinumシリーズは最上位のラインナップにあたり
昨年、9年振りに新シリーズに刷新されました。
自宅のメインのスピーカーは先代のPL100で
ブックシェルフ型といって一番小型のものです。
当時最もコスパの高いスピーカーのひとつと言われており
値段はペアで33万円程でした。
その後円安になって50万円ぐらいになったと思います。
安いと言っても30万円を超える買い物なので
自分にとっては清水の大舞台から飛び降りて
少し骨を折った感じでしたが、、、
オーディオの世界は100万円を超えるようなスピーカーはザラ。
1000万円を超えるようなものもあります。
そのような価格帯に比べれば
コストパフォーマンスが高いということだと思いますが、、
結果、購入して大変満足しています。
それにしても円高と円安の影響もありますが
新シリーズは倍以上の金額。
そこまで差があるのかな、と思っていましたが
ウェブや雑誌では、「別物」というような記載がチラホラ。
ならば一度聞いてみたいなぁと思っていました。
店員さんによると
女性ジャズ・ボーカリストのダイアナ・クラール
アシュケナージのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番など、
自分にとっても定番中の定番で大好きな曲を
かけて頂けるとのこと。
プレーヤーやアンプもそれぞれ60万円をくだらない高級機。
「さぞかしいい音が聞こえてくるのだろう」
といやがおうにも期待して席につきました。
鳴らしてもらうと、
出てきた音は、とても厚みと広がりのある音でした。
たいしたセッティングでもなく
カーペットの上で鳴らしているにも関わらず、
あー、素直に音が溢れてくる感じだなぁ、という印象です。
これは先代のPL100の傾向が発展した感じでした。
店員さんは、
「先代より中低音域の厚みがまして、
フロアスタンディングのような迫力が出てきました。」
と解説してくれているのですが、
確かにそんな印象。
ただ、どうも音が割れ気味というか、
もっと静かな場所で聞いたら
もっと良い音がでるんじゃないかなあ、
というのが本音でした。
自宅と同じ平行法を試したり、
視聴距離を変えてみたのですが、
今回の視聴では本来の実力を出すことは
出来なかったかな、と思っています。
買い換えたいと思うほどの感動がなかったのは
(買い換えるお金もありませんが)
視聴環境のせいだと思います。
量販店はオーディオ以外にも様々な音が
あふれているのでしょうがないのですが、
逆に言えば自分の家のPL100も
視聴環境を含めて考えるとまだまだ
良い音が出てるのかも、と感じました。
所有しているPL100スピーカーの
気に入っているところと言えば
スピード感があり、
特に高音がキレイに緻密に音が聞こえてくるところ。
そして、全体としてはスピーカーの存在を忘れるように
自然に音が広がって消えるような聞きやすさにあります。
音が素直に溢れ出してくるような感じというか。
決して淡白なわけではなく
弦楽器やピアノの高音や倍音はとても音楽的ですし
エアの広がりも抜群で低音もかなりしっかりと出てきます。
特に低音はセッティングを間違えて
壁に近づけ過ぎると過剰気味になるぐらい
迫力があります。
女性ボーカルのジャズやクラシック、
ピアノコンチェルト、ロックなど
オールラウンドに鳴らしてくれていると思っており、
今回の視聴でも
そういった特性は引き継がれているように感じました。
是非、機会があればPL100Ⅱも自宅でセットして
聴き比べてみたいところです。
買えませんが(笑)。
購入された方がいたら、是非拝聴してたいです。
今晩は夜0時超えて室温24度、湿度44%。
快適です。
HR−Cのラジエーターパネルの温水は29度。
今日は日中暖かかったのですが、
昼間室内が暖かくなりすぎて、
窓を開けていた時間が長かったようで
帰宅時はそこまでの暖かさには感じませんでした。
朝晩が冷え込むようになってきたので
暖房はこれからしばらくは切らない日々が続きそうです。