お休みの楽しみのひとつが、家具のメンテナンス。
ずっと使っているリボス(Livos)のケアセットでダイニングテーブルをお手入れしました。
キャプションの写真は長男が撮ったスミレの花と寒天ゼリー。6歳でもインスタを意識した色温度で撮ることを知っていて感心(?)してしまいます。
この写真に写っているテーブルをメンテナンスしました。
Borge Morgensen(ボーエ・モーエンセン)がデザインしたダイニングテーブル「C18」。
引っ越す前から半年間悩みに悩んで探しに探して、迎えることができたテーブルです。
C18は1959年にデザインされ、うちに来てくれたのは1966年にデンマークのファクトリーFDBモブラーで製造されたビンテージ品です。
天板のオーク突板の木目が経年変化によって大変美しい表情となっています。
現行商品のC18は、フレデリシアで新品の取り扱いがありますが、とても手が出る金額ではなく、高嶺の花です。。。
それでビンテージ(中古)品のC18を探し始めたのですが、これがなかなか自分が思っている状態の商品が出てこない。
引越してから半年探し続けた結果、メンテナンスが行き届いた商品を、現行新品の価格の1/4程度の金額で入手することができました。
当時よりも円安がすすんでいる今でも、だいたい20万円ぐらいまでで探せると思います。
というのもFDBモブラーは、良質な家具を適正価格で一般庶民に届けることを目指した作品が多い工房で、ビンテージ品も比較的リーズナブルなのです。
C18のデザインは独特のT字型のレッグが天板から控えた位置にあるシェーカースタイルのテーブルで、華美な装飾や高度な技巧などが削ぎ落とされたいかにも質実剛健といった部材構成でシンプルな佇まいとなっています。
一歩間違えば田舎っぽい重厚なおもむきになりがちなところですが、そこはモーエンセンによるデザインの真骨頂。
普遍的でありながら、丁寧に少しだけ面取りされた脚部の曲線と天板のサイズ感や厚みがあいまって、安定感の中にも軽やかさが感じられるバランスが絶妙です。
50年以上使われてきたものなので天板には多少の補修痕もありますが、ボルトなどの金具もすべてオリジナルのままで、全体の雰囲気はもちろん、堅牢性&耐久性すべて申し分なく、大変気に入っています。
さて、このような天板に天然木が使われたダイニングテーブルは、お手入れが大切となってきます。
無垢や突板などの材種、オークやチークなどの樹種、新品やビンテージなどの違いに関わらずです。
輪じみや水滴痕、油汚れなどを防ぐ為に天板をつや消しのウレタンで仕上げることをお勧めしている家具屋さんや施工会社もありますが、どうしても天然木本来の風合いが失われ、さわり心地も損なわれてしまいます。
個人的には、メンテナンスをする前提にはなりますが、お気に入りの天然木の家具については撥水性のある天然のオイル仕上げが、家具を長く使うという目で見た時にもっとも良いと考えています。
これは天然木のフローリングについても同じことが言えると思います。
そのためビンテージの在庫を確認する時には、表面の仕上げがウレタン仕上げではないものを選ぶようにしました。
そしてテーブルが届いたら、リボスのアルドボス(つや消し)を2回塗りした後、撥水性のあるクノス(3分ヅヤ程度)を塗りました。
ちゃんとビンテージ家具屋さんでメンテナンスされていた状態でしたが、オイルで仕上げることで表面がシットリとして、仕上がりが更に美しくなります。
また最後に塗っているクノスは撥水性があります。ガラスのコップやお味噌汁のお椀などをおいたり、普段づかいをする中で輪じみや水後がほとんどつかなくなるので、ストレスなく使えるようになるのでおすすめです。
前置きが長くなりましたが、オイル仕上げはどうしてもメンテナンスが必要になってきます。
それで同じリボス社のケアセットを使ってメンテナンスしています。
うちは気づいたらやるぐらいで、だいたい3〜6ヶ月に一度程度です。
ケアセットの中身はクリーナーと仕上げ用オイル、オイルを塗るウェス(布)、そして粗目(茶)と細目(白)の2層になっている研磨用スポンジが入っています。
こちらの写真が、メンテナンス前の状況。
古びた家具みたいな表情です。
普段はクリーナーとオイルだけで十分なのですが、子どもが書いた油性ペンがはみ出したアトなどが一部ありました。。。
なので、今回はひさびさに研磨スポンジを使いました。
(ここからメンテナンス中の写真なくてすみません。。。)
まずはかたく絞った布にクリーナーをつけ、水拭きをする要領で目立つ汚れを落とします。
それでも落ちない汚れがあったらその周囲を研磨用スポンジでできるだけ軽く均等に研磨します。
突き板の場合は、表面がとても薄いため、本当にごく軽く研磨することをおすすめします。
その後、かたくしぼった布で削られて出てきた粉をきれいにふき取ります。
で、表面が乾いてから、オイルをウェス(布)にしみ込ませて、できるだけ薄く均等に塗っていきます。
厚く塗っても、なじむのでそんなに問題はないのですが、仕上げがあまり綺麗ではなくなっていまいます。
15分程度待ってから、余分なオイルを綺麗な布でふき取ります。
ちなみにリボスLivosのオイルは、そのものは自然発火しませんが、メンテナンスに使った布が熱されると火がつく場合があるので、必ず水に浸けてから廃棄するなど気をつけて頂くのがよいです。
メンテナンス完了後はこんな感じになります。
いい感じです(^^)
お気に入りの家具を自分でお手入れをしていくのは、革靴をメンテナンスする感覚に近いかもしれません。
愛着も一層深まりますし、ちゃんとお手入れした後は気持ちがよいですよね!
実家などにある使われていない昔からのテーブルなどもお手入れすると見違えるほどになることもあります。
もしメンテナンスキットをお探しなら、リボスLivosケアセットはいろいろ必要なものがそろっていておすすめですよ〜。
滋賀県彦根市の家具屋さん Seiko Vee-Vasさんで取り扱いがあり、私はそこでおすすめされて購入しました。
いいものを教えてもらって良かったです。Nさん、ありがとうございます。
本日のリビングダイニングは室温21度、湿度50%、快適です。
5月にしては、ちょっと寒い気もしますね。。。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。